卑屈・卑屈・卑屈

フラッシュバック

　友達が、明日誕生日なのでプレゼントを買いに街に出かけた。

　何にしようかな……。

　最近は、ネットでポチポチして購入するほうが早いんだけど、僕はちゃんと考えて、選んで、納得したものをプレゼントしたいと思っていた。

　最初は僕が選んだ服をあげようかと思っていたが、彼は僕と違って背が高くて、手足もスラリと長い。
　さらにいつもオシャレな為、センスのない僕が服なんかあげても、タンスの肥やしになるだけだ。僕は顎に手を当てて考えながら、フラフラと歩いていた。

　やばい、本当に決まらない。

　とりあえず疲れたのでスターバックスに入ろう。今日はスターバックスデビューしようと心に決めてきたのだ。

　ドキドキ、ドキドキ。

　大丈夫大丈夫。予習してきたでしょ僕。キャラメルフラペチーノ→トールこれ。家で何回も何回も言ってきたからできる。できる。できる。

　すぐ右にスターバックスがあったので、僕は心のなかで呪文を唱えながら入ることにした。