教えてくれる? 弐

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「やっぱり……それと……」 「次はなんでしょうか? もう早く呪い殺してくださいっっ!!」  もう耐えられない。こいつは私をじわりじわりと……って楽しむタイプか!? 「はい?? じゃなくて漫画もまだ終わってないわよね? 最終巻じゃないわよね? 次も単行本発売されるのよね?」 「えっ!? そ、そうですね、まだそのようです……」  ──あの人気作家めっ、今度、呪いのファンレターを送ってやるっっ。早く終わらせろって!!── 「ドラマもさぁ、エピソード2なんて言ったらその前のエピソード1もあるのよね?」 「た、確かにありますね……」  私は彼をキッッと睨んだ!  ──何、エピソード2から見せてんのよ。そんな中途半端な所から見せんじゃないわよっっっ!! 私だって気になるわ!!── 「野球……今度日本シリーズがあるんでしょう? 野球。応援チームが勝ったら四十九年ぶりの日本一って」 「そ、それはわかりません……」  私は鈍感男を見て叫んだ。 「今度あんたが応援してる優勝チーム。日本シリーズ? って言うの? 勝ったら何年ぶりよ?」 「えっ? 四十九年ぶりだけど」  ──なんで四十九年ぶりなのよ。死んで苦しめぇ!? こんな時まで怖い連想させる数字使わないでっっ!?── 「ほら、それとあのゲームも続きあるのよね?」 「わかりませんが、話題になってるみたいです。のびのびに……」  人気過ぎて超大作になり開発が間に合わず発売延期のニュースをネット記事で見た。見出しだけだけど。  ──待って? のびのびっっ……それってこの女には危険!! 成仏するのがのびるでしょうが!? もうあんたがラスボスでじゅうぶんだからっ!──
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