8人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
「やっぱり……それと……」
「次はなんでしょうか? もう早く呪い殺してくださいっっ!!」
もう耐えられない。こいつは私をじわりじわりと……って楽しむタイプか!?
「はい?? じゃなくて漫画もまだ終わってないわよね? 最終巻じゃないわよね? 次も単行本発売されるのよね?」
「えっ!? そ、そうですね、まだそのようです……」
──あの人気作家めっ、今度、呪いのファンレターを送ってやるっっ。早く終わらせろって!!──
「ドラマもさぁ、エピソード2なんて言ったらその前のエピソード1もあるのよね?」
「た、確かにありますね……」
私は彼をキッッと睨んだ!
──何、エピソード2から見せてんのよ。そんな中途半端な所から見せんじゃないわよっっっ!! 私だって気になるわ!!──
「野球……今度日本シリーズがあるんでしょう? 野球。応援チームが勝ったら四十九年ぶりの日本一って」
「そ、それはわかりません……」
私は鈍感男を見て叫んだ。
「今度あんたが応援してる優勝チーム。日本シリーズ? って言うの? 勝ったら何年ぶりよ?」
「えっ? 四十九年ぶりだけど」
──なんで四十九年ぶりなのよ。死んで苦しめぇ!? こんな時まで怖い連想させる数字使わないでっっ!?──
「ほら、それとあのゲームも続きあるのよね?」
「わかりませんが、話題になってるみたいです。のびのびに……」
人気過ぎて超大作になり開発が間に合わず発売延期のニュースをネット記事で見た。見出しだけだけど。
──待って? のびのびっっ……それってこの女には危険!! 成仏するのがのびるでしょうが!? もうあんたがラスボスでじゅうぶんだからっ!──
最初のコメントを投稿しよう!