15 これはまさかの牢屋行き?

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「うん。おやすみ、ルナリア」  同じベッドで眠ればいいのに、フリアンは律儀にソファーを選び、レジェスは私の隣にごろごろ転がっている。 「ルナリア。腕枕してやろうか?」 「けっこうです」 「子守唄は?」 「眠れないので歌わないでください」  レジェスは不満げな顔で私を見る。  ――これって、レジェスがお兄ちゃん役をやりたいだけじゃないのっ!? 「レジェスは末っ子だからね……」  フリアンはレジェスの行動に呆れていた。 「もっと甘えていいんだぞ?」 「レジェス様、おやすみなさい」  いいから、さっさと寝てほしい。  私に冷たくあしらわれたレジェスはしょんぼりしていた。    ――早く眠ってもらわないと、巫女を探しに行けないわ。  パーティーは明日で、それが終われば、王宮から追い出されるかもしれない。  だから、私が巫女に会うチャンスは今晩だけだと思う。  しばらくすると、部屋はしんっと静まり返り、私が眠るまで見守ろうと椅子に座っていたティアは、旅の疲れもあってか眠ってしまっていた。  ティアは疲れているのに、朝まで寝ずの番をするつもりだったのだろうか。
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