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そこから先、フリアンがなんと言ったか聞こえなかった。
部屋の前で待っていたティアの声によって、打ち消されたからだ。
「ルナリア様っ! どちらにいたのですか!? ティアがどれだけ心配したかっ!」
「ティア……あの、その……」
「言い訳は聞きません! まあっ! こんな泥だらけになって! 頭に葉っぱをつけてるじゃありませんかっ!」
――一番怖いのはティアかもしれない。
夜中だったにも関わらず、ティアはお湯を調達し、私の手足や顔を洗って、寝間着を着替えさせた。
もちろん、その間中、お説教が続いていたけれど、疲れた私はうとうとしながら聞いていた。
私がベッドに放り込まれた後もレジェスは部屋に戻らず、どこへ行ったのかなと思いながら、睡魔に負けて眠ってしまったのだった。
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