27 ルナリアの弱み ※セレステ

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 追手がレジェス様と知れば、二人を殺さないでと懇願するか、媚びてすがるか…… 「レジェス様。遠路はるばる馬を駆けてこられて、お疲れでしょう」 「ルナリア。ルオンとスサナを連れにきた」 「わかっています。でも、レジェス様は少しお休みになったほうがよろしいですわ」  ルナリアはレジェス様よりも落ち着いていた。  レジェス様はそこで冷静になったのか、ルオン様とスサナ様、フリアン様とシモンの顔を見る。  全員がルナリアを信じ、レジェス様が来ても動じなかった。   「レジェス様。ルオン様に私が巫女をお連れしてほしいとお願いしたのです」 「なにを言ってる? 罪をかぶるつもりか?」  二人に同情し、ルナリアは自分が犠牲になるつもりなのか、そんなことを言い出した。 「いいえ。レジェス様。まずは、私の話を聞いてくださいませんか?」 「それは構わんが……」  ルナリアに罪が及ぶのを恐れたレジェス様が、ちらりとルオン様を見る。 「俺は逃げない。どうせ、スサナと逃げても、レジェスが見つけるだろう?」 「レジェス様は私とルオン様が、船旅をするだけの時間稼ぎをしてくださいました。感謝しております」
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