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やめさせようと、二人に近づこうとした瞬間、ルナリアの手から影が作り出されるのが見えた。
眠るレジェス様に日陰を作る。
「闇を作った? あれは闇の巫女の力だわ!」
ルナリアに見つからないよう物陰に、サッと隠れた。
――やった、やったわ! ルナリアの弱点を手に入れたわ!
忌まわしい闇の巫女。
闇の巫女として、力が目覚めていたなんて知らなかった。
ルナリアが闇の巫女であることを全員の前で言いふらせば、誰もがルナリアを嫌う!
愛されるのは、一番目の姫の私だけでいいのよ。
「みんな、ルナリアが闇の巫女だと知れば、どんな顔をするかしら?」
今から、楽しみでしかたがない。
――せいぜい、レジェス様との短い幸せを味わうといいわ。
明日には、ルナリアは闇の巫女として、全員から嫌われるのだから。
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