10 いつまで二番目?

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「お母様。そんなことおっしゃらないで。お忙しい時間の合間を縫って、オルテンシア王国まで来てくださるのよ」 「うむ。セレステに会いに来ているのだろう。美しい娘を持ち、誇らしいことだ」  ――あの方なんて、もったいぶらないでも、お父様のウキウキぶりを見たら、誰がきたかすぐにわかるわ。  私の前に、からのティーカップが置かれる。  けれど、お茶を注ぐ侍女は、まずセレステのカップにお茶を注ぐ。    ――やっぱり二番目。 「ルナリア、そのドレス。とっても似合ってるわ」  セレステが私より先にお茶を口に含み、微笑んだ。 「私が一度袖を通して、気に入らなかったドレスだけど、ルナリアなら絶対に合うと思ったの」  自分のお下がりだと強調されてしまった。  でも、私は気にしてない。 「お姉さまのサイズは大きいので、来年も着れそうですわ」 「……私が太ってると言いたいの?」 「私より、ふくよかだと思います」  セレステはムッとしていたけど、私より豪勢な食事に加え、チョコレートやケーキを食べているから、太って当たり前だ。
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