10 いつまで二番目?

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「来てくださって嬉しいわ!」  セレステが駆け寄ろうとして、レジェスが手で制した。 「オルテンシア王。急な訪れとなってしまい、申し訳ない」  レジェスは十九歳になり、ますます大人の男性らしくなった。  それだけでなく、自信に満ち溢れ、凛々しさを増していた。  セレステの婚約相手として、もっとも有力視されている。  ――小説『二番目の姫』では、セレステとレジェスは婚約していた。  だから、二人はきっと婚約する。  レジェスが婚約者として決まれば、小説『二番目の姫』のストーリーどおりになる――
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