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第二十話 第三ターン
……。
私は頭が痛かったが目を覚ましたら、またあのリビングだ。
最悪な夢。
謙太が目の前で死ぬ、それを後追いする。バッドエンディング。もうなんか最後私、投げやりすぎじゃなかった?!
一個前の鷲見さんと死ぬよりももっと最悪。
そしていつも通り……この場面。
横を見ると謙太は生きていた。
「梨花ちゃん、おはよう」
相変わらずあなたは微笑む。あの死ぬ前の動揺さといったら本当に情けなかった。
ああ、また繰り返しだ。ほっとすることもないし回を増すごとにいろんな事実を知って彼に対して冷めた目で見てしまう自分がいる……がさっきのバッドエンディングはさすがに嫌だったのでまたやり直せたことは良かったと思う。
「おはよう」
とりあえず今のところは彼の証言だけだと鷲見さんとの関係は無い、とは言えるし子種もないから鷲見さんのお腹の中の子供は謙太との子供ではない、そうしよう。
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