逃げよう!!

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逃げよう!!

ワタシは、目を覚ました。 あの殺人鬼と、SEXして、お互い、死んだように寝ていた。 彼は、グゥグゥと寝ていた。 「…………今なら、逃げられるかな?」 そう、呟き、ゆっくりと、彼から離れる。 両手は、手錠されていたが、両足は、自由だ。 彼が起きないように、静かに、玄関ドアまで向かう。 鍵がかけられていた。 ワタシはゆっくりと解除し、ドアノブを握る。 助かる!!!!早く、逃げないと!!!! だが、開かない。 なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで。なんで!! ガチャガチャ!! ワタシは、開けるのに、必死だった。 「……何してるのかな?カエデちゃん」 あの殺人鬼、りょうすけの声が後ろからした。 「ひっ!!」 ワタシは振り向いてしまった。 「あっ………あっ、あの……ち、違うんです」 パニックになる。どう言い訳するか、考えた。 「………優しくしたら、図に乗ったね?逃げようとしたな?」 口調が変わった。 これが、彼の本性なんだと思った。 「ヒッ!!ち、違うんです!!こ、これは、えっと、えっと!!」 言葉が出ない!! ガンッ!!と、頭を殴られた。 「い、痛い!」 彼は拳で殴ってきた。 そして、次は、左手にトンカチを握り、ワタシを叩く。 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。 「………死ぬか?クソガキ?どうなんだよ?なぁ、おい。もしもーし?」 ワタシの意識は飛んだ。 目を覚ます。脚立に大の字で拘束された。 シャリシャリと何かの音がする。 頭痛い。 「……クソガキが。やっと起きたか。今から、罰を与えてやる。痛みを与えてやるからね?覚悟しろよ?」 嫌だよ。嫌だよ。嫌だよ!!!! 「ご、ごめんなさい、ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。もう、反省してます」 身体が震える。 ペンチを握っている。 なにするつもりなのだろう。 ワタシは、パニックになりながら、謝罪する。 ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい!! 彼は、暴れるワタシに口枷をする。 「……さぁ、拷問の時間だ。悪い子には、お仕置きだ」
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