捕らわれの女

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「久しぶりの空......嬉しい!」 映子の顔に笑顔が戻った。 僕はふすまを閉めた。 市場に出たらしく、あらゆる果実や野菜、肉や魚が売られている。 活気的で誰もが大声で名産物を売り込んでいた。 「ここで暮らせる?そんなことできるの?」 「この世界の神に頼み込んでみるよ」 「こっちはこっちで神様がいるの?」 「そうだよ、行こう」 歩く途中で果実を分けてもらった。 その場で食べてみたら、甘くておいしかった。 僕は神殿のあるほうへと歩いていった。
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