捕らわれの女

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「フーヌ、君の世界に住民をひとり増やして欲しい」 オレンジ色の神殿の奥で、白い椅子に座った女性がいた。 黄色いドレス姿で、赤い髪で黒い目をしている。 「刀麻、あなたも大胆なことをするのね」 なにもかも知っているらしい。 「いいですよ、ファータールの民として迎えましょう。 住まいも働き口も用意します」 「ありがとう、フーヌ」 「あなたが映子さんね、ここで人は殺せないわよ。 あなたの力は、こちらの世界では通用しない。 それから、人と仲良くね」 「は、はい」 映子が神の高貴さに圧倒されていた。
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