捕らわれの女

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久しぶりに一人になり、畳の上で仰向けに寝てみる。 これでいいんだ。 映子と出会う前に戻っただけだ。 僕は気ままに彷徨っていた。 僕の作った二つの世界を。 これからどうしようか? 魔界を復興させてみようか? 人間界の戦争と貧困と差別を失くしていこうか? やれることはいくらでもある。 そうだ。 もう殺人のない世界を作っていこう。 映子を、ある意味では封印できたのだ。 そんな世界を作れる筈だ。 僕はゆっくりと目を閉じた。
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