2人が本棚に入れています
本棚に追加
「映子をファータールから追放する」
フーヌが黄色いドレスをひるがえすと風が吹いた。
映子は風の中に掻き消えた。
「フーヌ、僕のせいで......」
「罪のなすりつけはしない。住民として受け入れた。
あたしの責任。死を背負って国を復興する。
刀麻、あなたはあなたのすべきことをしなさい」
僕は拳を握りしめた。
「はい!」
映子。
君は、どうして死がつきまとうんだ?
どうして。
わからないだけではダメなんだ。
突き止めなければならない。
その、業を!
最初のコメントを投稿しよう!