捕らわれの女

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映子は僕の部屋に移動されていた。 座り込んで泣きながら話し始めた。 王の妻になって派手な結婚式をした。 大勢に祝福されて幸せを感じられた。 王は優しかった。 年を取りたくないという映子に、美容液を取り寄せてくれた。 長年、美しい肌を保てると。 とても嬉しかった。 花を愛で、鳥を愛で、豪華な食事を取る日々だった。 そこに隣国の王が訪問してきた。 映子にひと目惚れしてきた。 ものにしたいと言ってきた。 もちろん映子は断った。 隣国の王は怒り狂った。 こちらの援助で成り立つ国であることを忘れたか。 嫁を渡せ、そうすれば倍の援助をしよう。 王は断った。 口論になった。 「そうして隣国が戦闘機を飛ばしてきた」 僕は映子の肩を抱いた。 「それは、映子は悪くないよ」
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