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残していた牢屋に、再び映子のマンションの空間を入れた。
僕が差し入れを持っていく日々も、再び始まった。
「いつもありがとう」
映子に笑顔も戻ってきた。
タオは、映子の事件を解決したと自慢している。
やはり手柄が欲しかったのだ。
「テウスが会いにきてくれない」
「それは、仕方ないよ、君を嫁にできないから」
「どうして?私を嫌いになったの?」
言うべきかどうかを迷う。
「そんな顔しないで」
映子が手を握ってきた。
「言えないなら、聞かない」
「ありがとう」
僕は手を振りほどいて去った。
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