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黒猫は、クロは、前世の赤塔映子は、僕のせいで。
僕が死体をみつけて襲われたせいで、死んだのか。
「クロ、クロ、クロ!」
白子の白いワンピースが血で汚れていく。
「すみませーん」
玄関のほうで声がした。
「すみませーん、白子?迎えに来たよ、行こう。
この時間なら一人だって言ったよね?どうしたの?
早く行かないとバスが出てしまうよ」
恋人がきたようだ。
僕は縁側に戻り靴を履いた。
そしてふすまを開けた。
『彼女は間違ってない』
「え?」
女の子の声がした。
『あたしよ、クロ、もうすぐ死ぬけどね』
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