捕らわれの女

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僕はゼーノのいる白い空間へと行った。 「胸が痛いです」 思うままを口にした。 「刀麻は映子を愛してるんだよね」 「それは......」 「好きなんだろう?このままでいいのかい?」 「あなたは何を考えているのですか?」 「混沌とした世界を望んでいる」 「残酷だ」 「そうだよ」 白髪に白い和装の王は、目の色だけが燃えるように赤い。 その瞳に殺意を宿しているのだろうか。 「ここから先は、僕の意思で動きます」 「好きにするがいいさ、混沌を楽しめる」
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