捕らわれの女

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テウスの屋敷へ行った。 映子が歌っていた。 「映子、もう歌わなくてもいいよ」 僕は金の玉を手が出した。 それを映子の真っ赤な口紅の唇に当てた。 「口を大きく開けて飲んで」 顎を引いて映子が大きく口を開け、口にいれた。 そして喉を鳴らして飲み込んだ。 虚ろだった映子が、目を見開いた。 そして手足を動かした。 拘束が砕けて飛んだ。 映子は床に立ち上がり、よろけたので抱きとめた。 「映子、闘争の神から力を分けてもらったんだよ。 これで動けるし、そして......戦える!」 映子が背をのけぞらした。 そして、しっかりと立った。 「なんだ?どうした?」 映子がテウスを睨みつけた。 テウスがフッ飛んだ。
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