捕らわれの女

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そこからベッドまで連れていかれた。 もつれあい服が乱れていく。 二人でベッドに倒れ込んだ。 横になったまま、見つめ合った。 そこで冷静になった。 「流されるのは、いや?」 赤い唇が動くのを見ている。 「いやじゃない」 再びキスをした。 それから何度もキスをした。 それから......。 熱い吐息とシーツの擦れる音だけが部屋に響いた。 上になり下になり、抱き合い求め合い、愛し合った。 汗にまみれて疲れて眠るまで、それは続いた。
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