捕らわれの女

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「日並くんまで入ってたら、買い出しできないわね」 「うん、ゼーノがしてくれるわけないし」 「あ、私、食べなくても平気な身体になってた」 「あぁ、そうか」 「ただ、一緒にいれるなら、それもいい」 「うん」 僕たちは幽閉を受け入れた。 『魔物も霊になるんですね、大勢と話しました。 セオさんとも......』 彗星からラインがきた。 『魔物たちは成仏とかじゃなくて、 消えてしまうのだそうです。 もう魔界を元には戻せないんですか?』 『魔物は殺されたら生まれ変わりも無い。 もう魔界は終わった』 『そうですか。 セオさんと少しでも話せて良かった』 映子にスマホ画面を見せる。 「今回は後悔してない。魔物さえいなければ、 私の人生は違ったものになってた。許せない」 映子の目に強さが戻っていた。
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