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適当な駅で降りて、駅前の適当なラブホテルに入った。
全体的にピンク色で回転ベッドまである。
「魔界を知ってるって、あなた、何者?」
「日並当麻、魔界と人間界を作った神様」
「そうなんだ、すごいのと会っちゃった」
栄子は回転ベッドに仰向けに寝た。
黒いボーダーにタイトスカートに黒いストッキング。
ほどよい胸のふくらみ、平らな腹、完璧なスタイルだった。
僕は赤いソファーに座っている。
「私はね、赤塔映子の生まれ変わりよ。前世の記憶を持ってる」
「そんな.....」
「前世の力も持ってる。初めて人を殺したのは五才のとき、
義理の父親だったわ」
「あああああああああああああああああああああああ!!」
僕は両手で顔を覆った。
「前世で首を絞められたとき、すごく苦しかった。
そして悔しかった。生まれ変わったら、どうしようか願った」
「なにを?」
「殺されるより、殺す側になろうって」
それで、それで、力を持って生まれたのか。
「殺した相手の顔、おぼえてないの?」
「おぼえる余裕もなく殺されちゃった」
「うわああああああああああああ!!」
僕は回転ベッドの上の栄子の上に乗り、首に両手をかけた。
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