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「前世で君を殺したのは、僕だ」
栄子のまばたきが止まった。
「殺したのに、あれだけの思いを込めて殺したのに、
こんなに容易く蘇った、なんてことだ、なんて女だ!
殺す、殺す、また殺す、何度だって殺してやる!」
栄子が人差し指で僕の額を突いた。
「死んじゃえ」
胸が締め付けられるように苦しくなり、僕は倒れ込んだ。
「神様も殺せちゃうかな?私、前世よりすごいね」
「え、い、こ......」
そこで意識がとぎれた。
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