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「え?」
気づけば魔界にいた。
身体は元に戻って生きていた。
僕が戦争をけしかける直前の時刻だった。
魔物たちを広場に集めている。
ここで暴動を起こさせ、戦いにまで発展させたのだ。
それをしてはいけない。
それよりもすべきことがある。
僕は魔物たちに告げた。
「魔界と人間界が関与し合うのはかまわない。
しかし人間を理想の女にしてコレクションする魔物がいる。
テウス、おまえだ。おまえを処刑する、前へ出ろ!」
「な、なんだって!」
元からテウスを気に入らなかった者たちもいたらしい、数人で押して
僕のところまで連れてきた。
「テウス、すべてはおまえから始まってしまうんだ」
「なんだ?何を言ってるんだ?」
「許してくれとは言わない」
僕は片腕をひと振りした。
「ぎゃああああああああああ!!」
テウスは業火に焼かれて死んだ。
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