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その次は西武新宿線の巨大スクリーンが見える駅前だった。
映子の姿を見つけて駆けだした。
映子は国道の横断歩道を渡っていった。
そこですぐに信号は赤になった。
辰巳は走って、向こう側の歩道に見える映子の方向へと向かった。
しかし映子はビル街へと入ってしまった。
辰巳が別の横断歩道を渡った頃には姿は消えていた。
「ヨトが居場所を感知して教えてくれる。瞬時に移動して向かう。
それなのに、あと少しのところで逃げられてしまう」
「向こうは命を狙われていることは?」
「テウスが感知しておしえている筈だ」
「あからさまに誘っても、わざとらしいかな」
「とはいえ、君に頼るしかない」
そこでラインが動いた。
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