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映子は篠原瑛子(しのはら えいこ)へと生まれ変わった。
ごく普通の家庭に。
ごく普通に育ち、中学、高校、大学と進学して就職した。
相変わらずの美貌で何人もの男性と付き合ったけれど、就職先の
社長と結婚した。
映子という存在は、階級高い者と結婚したがる習性があるらしい。
そこもネックなのかもしれない。
そしてまた悲劇が起きた。
専業主婦になり、一人娘も産んだ瑛子が、娘と自宅にいるときに
強盗が入ってきた。
「愛する夫、愛する娘、絶対に守ってみせる!」
瑛子は包丁を握りしめて強盗の男を刺し殺した。
「私にはわかる、これが自分がすべきこと。殺されるより殺す!」
瑛子は何度も何度も倒れている男を包丁で突き刺した。
娘は泣き続けていた。
まただ。
また、崩壊してしまった。
瑛子は逮捕され、罪は軽く済んだが、夫には離婚された。
娘とも会えなくなった。
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