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瑛子は一人だけを殺し、その罪を背負いながら、年老いた。
「あなた、漫画のキャラみたい。いつも同じ服で、
そして見た目が変わらない、なぜ?」
病院のベッドで瘦せ細った瑛子に聞かれた。
「神様だからだよ」
「そうなのね。だったら、お願いしていいかしら?」
「なに?」
「生まれ変わったら、夫と子供と一緒に幸せになりたい」
「その願い、きっと叶うよ」
「嬉しい......」
ひとしずくの涙を流しながら、瑛子は息を引き取った。
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