映子という女

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慣れ親しんだ寝具の上で目を覚ました。 「おはよう、旦那様、今朝もかわいい寝顔だったわ」 頬にキスされた。 映子だった。 「赤塔映子......」 「なあに?寝ぼけているの?麻子はもう起きてるわよ」 「麻子?」 僕は飛び起きた。 「麻子、麻子は?魔物を......!」 「なにを言ってるの?」 「魔物を、殺した?」 「殺してないわよ」 「え?」
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