映子という女

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「ゼーノを倒す......」 どうすればいいのだろう? 『倒せるわけがなかろう』 ゼーノの声がして、白い空間に連れて来られた。 「俺は、おまえたちの生みの親だぞ?創造して名を与えた」 「だけど、もうこんなこと、うんざりだ。 付き合っていられない」 「映子を愛した運命だ、あきらめろ。 それより人間界を平和にしろ、それは許してやる。 魔界も作り直せ、消えた魂たちを呼び戻せ」 「ゼーノ、なぜ、あなたは混沌を望むのですか?」 「知りたければおしえてやろう」 ゼーノが白い和装の袖を振った。 風が吹き、飛ばされて意識を失った。
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