映子という女

28/74
前へ
/273ページ
次へ
「しばらく麻子を預かって欲しい」 僕は麻子を連れて彗星舞人の家を訪ねた。 「大歓迎ですよ。さあ麻子ちゃん、オムライス作ってあげるよ」 「三つ編みにして」 「してあげる、おいで、麻子ちゃん」 奥さんの百合絵さんが麻子を連れていった。 「妻まで役に立ってよかったです」 「いつもありがとう、彗星には助けられてばかりだ」 「オムライスを作るのも妻ですよ、僕はそんなには。 活躍してるのも天人だし」 と、話していたら天人がきた。 「刀麻、どこに行くの?」 と、聞かれた。 「王様の父親を探しに行くんだよ」 と、答えた。 「その必要は無いよ」 と、言われた。 「俺が、ゼーノの父親だよ」 と......言われた。
/273ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加