映子という女

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彗星の家に麻子を預けて自宅に戻った。 着替えずにベッドへと倒れ込む。 映子のぬくもりが愛しくなった。 映子を抱きしめたい......。 そう願いながら目を閉じると、すぐに夢をみた。 ゼーノの両親であるイースとリノが出てきた。 「あはははっ!強奪が楽しい、殺戮が楽しい!」 「やめろリノ、やめてくれ!」 「やめない、いくらでも作り直せばいい、また壊してやる」 やめろ、やめてくれ......。 あぁ、時間を元に戻して、やり直せないかな。 イースとリノが始まりなら、ならば、そこから。
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