人を殺せる女

24/85
前へ
/273ページ
次へ
「赤塔映子!」 映子の前に辰巳が立ちはだかった。 映子が振り向くと僕が立っている。 僕たちはブェードウェイの通路を頭に叩き込んでいた。 映子を挟み撃ちにできるよう誘導していたのだ。 「赤塔映子ーっ!!」 ナイフを持った辰巳が映子に向かっていった。 レトロな商品を取り扱う店、マニアックな客たち、大きな人形。 人々が硬直する、店から店員が出てくる。 そのとき。 僕は映子の手を掴んで走り出した。 そのまま連れて階段まで走って、そこから駆け下りた。
/273ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加