映子という女

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「そろそろ息子に受け継がそうと思う」 病院のベッドで寝ている僕へと、イースが言ってきた。 「なにを?」 「王の座を、そして息子は世界を作るだろう。 今度こそ、平和な世界を」 「そんなところに生まれ変われたらいいな」 「君は神になるだろう」 「僕が?」 イースがうなづいた。 「どんな、世界を、つくろうかな......」 僕は眠るように死んでいった。
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