映子という女

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「ゼーノ様、僕と映子の子供は......」 白い髪に赤い目の白い和装の男、世界を統べる王。 「普通の成長速度ではない、異質な子を普通に育てられない」 「そんな......」 「刀麻、夢のような世界は、そろそろ終わりだ」 「え?」 「この世を混沌とさせるのは許さない」 「子を産むなと?」 「そうだ」 「そんなの嫌です!僕は映子が欲しい!子供も!」 「ダメだ、時間を戻す。映子はテウスの嫁になる」 白い袖が風を吹かせて飛ばされた。
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