映子という女

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「僕は、僕は、混沌の世界を望む。 星の数ほど死んでいく世界を望む。 みんな、みんな、殺して、消し去って、 映子と麻子と一緒に暮らしていく」 二人のゼーノが同時に白い袖を振り上げた。 「刀麻の」 「望む世界へと」 風が強く吹いた。
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