映子という女

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麻子が笑顔で登校していった。 映子が笑顔で手を振った。 これだ、これがいい。 もう誰もいない、僕たちは暮らしていける。 いや、ひとりだけいる。 彗星天人だ。 この世界が元に戻ったのだとしたら。 イースの生まれ変わりなんだ。 僕は夜になって彗星の家を訪れた。 「おかえりなさい、また時間旅行してたね」 玄関先で天人に言われた。 そして彗星舞人が出てきて、居間へと通された。 百合絵さんが日本茶と和菓子を出してくれた。
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