映子という女

69/74
前へ
/273ページ
次へ
映子、愛してる。 僕は、あらゆる映子をみてきた。 だけど。 あの新宿駅で会ったときの映子。 テウスに売られたときから、悲劇を繰り返してきた映子。 そして麻子を産んだ瑛子。 君だけを愛している。 僕の映子を愛する長い旅は、これで終わった。 僕は生涯、君だけを愛していく。 たくさんの人を魔物を殺した映子。 僕だけが君を許していてあげる。 だから、映子。 どうか、どこかで新しい人生を過ごしてくれ。 人を殺さなくてもいい人生を......。
/273ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加