人を殺せる女

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「まあまあ、コーヒーでも飲んで落ち着いてくださいよ」 マウは熱いコーヒーをセンターテーブルに置いていく。 映子は専用のマグカップをひったくった。 もう夏も終わる季節だが、アイスコーヒーよりもおいしかった。 「私はただ、母を殺したかっただけ。ただ、それだけだった」 映子の話しが始まった。
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