人を殺せる女

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「映子さんを守ること、どう思います?」 江里菜ちゃんがソファーから離れて、大きな軽いボールで遊び始めてから 聞いてみた。 「テウスと友人だから、それだけじゃないんです。 数百年前の戦争のときに命を救われたそうです。 その恩返しだと、聞かされています」 「そんなことが」 「映子さんとは、直接に会ったことはないけど、でも、あたしは、 主人のすることに口出しする気はありません」 「そうですか」 「おにーちゃーん、あそぼーっ」 江里菜ちゃんがボールを持って駆けてきた。 「いいよ」 僕は江里菜ちゃんとボールを投げ合って遊んだ。
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