人を殺せる女

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「神様は呑気だねえ、ドーナツ食って子供と遊んだだけ?」 魔界の喫茶店でヨトに言われた。 「ここからどう動くか?ですよねえ」 彗星が真剣な顔で顎に手をあてている。 「確かにマウの存在は大きい、だけど、まだ手はある筈だ」 「だけど、もう映子さんは人は殺さないんですよね? それはそれで解決では?」 「そーんな簡単なことですかねえ?」 ヨトが辰巳の吸っていたタバコの吸い殻の山を突いた。 「辰巳さんと約束しちゃったし、殺すってさあ。 彗星ちゃん、あんたもでしょ?」 「それはそうでしたね」 そうだ、辰巳さんの死が無駄になってしまう。
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