人を殺せる女

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いつも、いいタイミングでスマホが鳴る。 映子からのラインだった。 『久しぶりに外食したい、付き合って』 『わかった』 僕はスマホをポケットに入れた。 「映子と食事することになった。以前のような追いつめる作戦。 そこからテウが来たときに、どう対処するか、考えよう」 僕たちの作戦会議が始まった。 以前と同じように浮遊霊を通じて居場所を確認しながら、時間をかけて 追い込む。 そこからテウがきたとき、風の力をヨトが封じ込める。 そして、僕が殺す。 そういう算段となった。
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