3人が本棚に入れています
本棚に追加
「女性を大事にしない男性なんて最低だね」
「え?」
マウが立っていた。
青い髪に戻っていた。
「こんな男、殺してしまいなさい」
マウが女性へと小型のナイフを差し出した。
女性が虚ろな目で受け取る。
小さな店は騒然となった。
「腹を刺したりするより首に突き刺すといい」
マウに言われた通りに、女性は男性の首の横をナイフで突いた。
「マウ、君が催眠をかけて殺させたのか?」
マウがうなづいた。
そして黒い影となって消えた。
「無茶苦茶だ、映子、店を出よう」
僕はレシートを取った。
レジにいた従業員は、奥の出来事にまだ気づいてなくて、会計してくれた。
僕たちは街を駆けた。
最初のコメントを投稿しよう!