人を殺せる女

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「死ね!自身の罪を償う為に死ね!」 マウがヨトの銀色の鎖で首を絞められていく。 「日並くん、殺すの?」 上半身を起こしたままの映子が懇願の瞳をしていた。 「そこまでだ」 テウスが黒い影から人の姿になった。 そしてヨトへと腕を振った。 銀色の鎖が砕け散り、マウとヨトが弾け飛んだ。 「映子、立てるかい?」 テウスが手を差し出し、映子が握って立ち上がった。 「テウス、また本当に死ぬところを助けられたよ。ありがとう」 マウが首を抑えて咳き込んだ。 「どうやったって、こうかよ、まったく」 「マウには、マウの、理由があるんだよ」 テウスがマウを立ち上がらせた。 そして二人して消え去った。
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