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「映子ちゃん、できるようになったよ。右手の人差し指の爪でね、
殺したい相手の額を突くんだ。死ねと強く願ってね」
「わかった」
映子は、しゃがんだままの男の額を指さした。
「残念でした。俺には効かないよ」
映子は無言で歩き、母親の元へ行った。
母親は床に座り込み、大量に買ったアクセサリーを交互に見ていた。
そこへ行き、母親の額を右手の人差し指の爪で突いた。
「死んじゃえ」
「え?」
母親は急激に力が抜けて倒れ込んだ。
死んでいた。
男が両手を叩いて拍手しながら笑った。
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