人を殺せる女

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結局は、映子の入った店に僕とヨトと彗星も入った。 しかし映子は楽しそうに食事をしている。 相手の女性のほうは、ダイエットでジム通いしていると言っている。 「彼氏に太ってきたって、言われちゃって、見返してやるのよ」 そう言いつつもハンバーグステーキセットを注文している。 映子はチーズをからませたほうれん草のソテーだった。 「それでね、彼ってね、すごく優しいのよ。 ただね、痩せてる女の子が好みのタイプなの。 だからあたし、頑張ってみようと思って」 「食事制限もせずに?」 「え?」 「ジムのあとでたくさん食べてどうするの?」 「でも、お腹すいちゃって」 「やる気、なさすぎ、呆れた」 「な、なによ、美人でジムの成果も出てるからって、えらそうに」 映子が立ち上がった。 そして女性に近づき、人差し指の爪で突いた。 女性が倒れ込んだ。 「映子!」 「日並くん、もう近寄らないで!私は殺す!」 店内中の視線を集めている。
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