人を殺せる女

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「嫌なものは嫌、許せないものは許せない、殺す! もう弱音は吐かない、普通も望まない、追うなら追えばいい、 私は逃げ続けてみせる!」 「映子、どうしたんだ」 ここで話せるのは僕だけだと思った。 「友達になってほしいって言われたのよ! 仲良くしたいって、これからもよろしくねって、 嬉しかった、友達ができたら素敵だって思った。 だけど、だけど......うまく会話できなくて、それで......」 「映子......だからって殺さなくても」 「それ以外の生き方を知らないのよ! 気に食わなければ殺す、そうでしか生きてこられないのよ! お母さんを殺したときから決まってた」 映子は店を飛び出していった。 「ヨト、彗星、今日は追わないでもらえないかな」 僕は震える声で言った。 「無理だ。また殺した。これからも殺す。 彗星ちゃん、浮遊霊と連絡取ってくれ」 「はい」 二人は会計を僕のぶんまで済ませてから店を出た。
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