人を殺せる女

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結局はここしかないと、魔界の喫茶店に移動した。 気づけば落ち着く場所にもなっている。 「日並、神様として力を借してくれよ。 魔物が人を殺していい筈がない」 「わかってる。ただ、僕にできることはかぎられてる」 「戦争だってさせられたのに?」 「あの頃は魔物たちの意識があやふやだった。今は違う。 意識が強い。人間も同じく」 「それなら、俺が頑張るしかないか」 「ヨト?」 「寝るよ、おやすみ」 「あぁ、僕も考えるのに疲れた」 もう一席のソファーに寄りかかり、目を閉じた。
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