人を殺せる女

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『魔界で勝負する、来てくれ』 ヨトからのラインで、魔界の球場跡地へと向かった。 魔物は魔物で球技大会に興奮した時代があるのだ。 客席のあちこちが壊れた場所で、グラウンドの真ん中にマウとヨトが 銀色の鎖に縛られた状態で居た。 ヨトは自分ごと鎖をからめている。 「離せ、離せよ、どのみちテウスが助けにくる」 マウが苦し気に声を出す。 「テウスが来ても無駄だ」 ヨトが炎を手から出した。 「ヨト!やめろ!」 ヨトは自分自身に火を付けた。 「来い!テウス!さあ、助けに間に合うかなあっ?」 「ぎゃああああああああああああああああああああああああ!!」 炎はヨトとマウごと燃え尽くしていく。 「マウ!」 テウスがきた。 「はははははっ間に合わなかったな!!」 「ヨト!!」 「日並、赤塔映子を殺せ!頼むぞ!」 ヨトとマウは白い灰になり吹く風に舞い上がり塵と化した。
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