捕らわれの女

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「すみませーん、手伝ってもらえませんかー?」 帽子をかぶった男が、車の後ろのトランクを開けて何かを 入れようとしている。 その男が映子に声をかけてきた。 男は白い布に包んだ細長い何かを持っている。 「そっちを持ってくれませんか?重いモノじゃないんです」 「いいですよ」 映子は、いつものように彗星の浮遊霊たちに追われ、逃げ切ったところ だった。 映子が白い物を持った。 白い物が映子を蹴り飛ばして転倒させた。 「きゃあぁっ!」 僕が布に、くるまれていたのだ。 僕はすぐさま布を解き、転倒した映子の足を持ち、男が上半身を持って 車へと押し込んだ。 そして急発進させた。
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