捕らわれの女

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「お役に立てましたかな?」 セオがカウンター席に座り頬杖をついている。 「映子は自身に失望していた」 「これで解決......ですかね?」 彗星が言った。 「殺すか生かすか、まだ選択しなければならない。 ただ、彗星、あなたはもう、この件から手を引くべきだと思う」 「え?」 「あなたは霊媒師としての人生に戻るべきだ。 もう魔界のいざこざに巻き込まれるべきじゃないんだ」 「俺は、俺は......まだ、いたいです。これで終わったと思えない」 「そうか、それなら止めない。でも生活も大事にな」 「はい、家庭がありますから、命は大事にします」 洒落にならない言葉だった。
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